ブルーベリーの郷

東名高速道路菊川I.C.から車で15分ほどにある、観光農園「ブルーベリーの郷（さと）」。毎年6〜8月頃になると、ブルーベリー狩りを楽しむことができます。併設の売店や喫茶コーナーはオールシーズン開いており、ブルーベリーを使った喫茶メニューをいただくことができます。自然たっぷりの中で、いつもと違う一日を過ごしてみてはいかがでしょう。

「ブルーベリーの郷（さと）」で最初に出迎えてくれるのは、ユーモアたっぷりの女性スタッフたち。ブルーベリー狩りの方法はもちろん、農園での楽しみ方を軽快なトークで説明してくれます。入口や農園にはさまざまなハーブや果樹が植えてあり、「これは甘味料にもなるステビア、甘いから食べてみて。これはドライバーさんにぴったりのブラックペパーミント、これは記憶力をよくしてくれるローズマリー。フェイジョアの花もおいしいから食べてみて」と、いろいろ教えてくれます。ハーブは、一見、ただの草に見えますが、どれも香りがよく、植物の力に癒やされます。受付で農園の説明を受けたあとは、早速ブルーベリー狩りへ！

ブルーベリー狩り大人1,320円、子ども880円

ブルーベリー狩りは、100ｇのお土産パック付きの場合は大人1,540円、子ども1,100円。ちなみにブルーベリーは3パック1,000円で販売もしています。雨が降っていてブルーベリー狩りが難しいというときも安心です。雨上がりの日や、その翌日は味が薄めだったり、実が落ちてしまったりと状態がよくないこともあるそう。心配な場合は、事前に電話で確認してみましょう。

「ブルーベリーの郷（さと）」には、約40種類約2,000本ものブルーベリーの木が植えられています。品種や植えられた場所によって、収穫時期が異なるため、6〜8月と長い期間でブルーベリー狩りができるそうです。ブルーベリーはすべて無農薬で育てられており、散策していると、とても手をかけて農園を整備していることがわかります。愛情を込めて育てられたブルーベリーなので、採れたての味は格別です。同じブルーベリーといえども、大きさも味も実り方もさまざま。同じ品種でも、酸味が強いもの、甘みの方が強いもの、酸味も甘みもバランスがいいもの、味が濃いものなど、味は違うそうです。数粒まとめて食べると、味がばらけておいしくいただけるとか。一緒に訪れた家族内でも好みは分かれるそうなので、ぜひいろいろな木を試してみて、自分好みの木を見つけてください。

園内は「妖精の森」「小人の森」「ふくろうの森」「ネコの森」「くまの森」「恐竜広場」などのエリアによって名前が付けられています。各エリアには、その名前に合う置物があるので、それを探してみるのもまた面白いですよ。 “夢を売る農園”をコンセプトにしているため、案内してもらうとき、子どもたちに「ここには妖精が出るんだよ。きれいな心でないと、妖精さんは見えないよ」というふうに説明してくれます。それに対して、子どもたちは「妖精さん、いた！」とセミを捕まえてくることもあるそうですよ（笑）。

ブルーベリー狩りの季節は暑いので、休憩しながら時間を過ごすのがおすすめです。テーブルや椅子はスタッフの手造りという喫茶コーナーでは、ブルーベリーを使ったメニューがいただけます。

ブルーベリーパスタ冷麦風 660円

「ブルーベリーの郷（さと）」のブルーベリーを使用してつくられた、「ブルーベリー手延べパスタ」を使用した冷麦。口の中でほんのりブルーベリーが香ってとてもおいしく、麺は売店でも購入可能です。フードメニューは、ほかに「ブルーベリーカレー」も提供しています。

ブルーベリー40%ドリンク 385円　　ブルーベリーサワー 385円

こちらも「ブルーベリーの郷（さと）」のブルーベリーを使用して作られた飲み物。暑い夏にぴったりなドリンクです。ほかに、ブルーベリーの秋の葉を使用した「藍宝茶」やコーヒーも用意されています。

売店では、ブルーベリーを使ったさまざまな商品から、地元の作家作品、菊川市のマスコットキャラクター「きくのん」のグッズまで揃います。冷凍のブルーベリーは、通年を通して買いに来る方も多いそうですよ。

魚釣り（１竿＆エサ付き）大人700円、子ども600円　※ブルーベリー狩りの入園者は550円

そのほかに、「ごまんさ池」という溜め池があり、魚釣りをすることができます。釣り竿の持ち込みは禁止で、貸し出しのみ。釣れるのはブルーギルという魚で、外来種のため釣ったらそのまま駆除されます。本当によく釣れるので、釣りが初めてというお子さんでも楽しめるはず。なお、池に用意された浮桟橋は揺れるので、落ちないようにくれぐれも気をつけてください。スリルがある橋なので、釣りをしなくてもそのドキドキ感と、広がる景色を楽しみに渡ってみるのも良いでしょう。

「ブルーベリーの郷（さと）」では、運が良ければ、美しい色合いのカワセミやキジ、野うさぎなどの野生動物たちに出会えるかもしれません。自然が多いところなので、長袖や長ズボン、歩きやすい靴で訪れましょう。実を傷つけてしまうので、日傘はNG、帽子もお忘れなく。また、虫除けスプレーがあると安心です。