eせいかつ

JR菊川駅から車で20分ほどのところにある「小笠児童館」。菊川市役所小笠支所に隣接しており、公民館や図書館などの行政サービスが集約しています。「児童館というと、小学生の子ども達が放課後に遊ぶところでは？」という印象が強いかもしれませんが、こちらの児童館は、子育て支援センターも併設されており、0〜18歳まで、つまり、乳幼児から高校生までの子どもと、子育て中のパパ・ママが集うことができます。

2012年に移転オープンした児童館とあって、施設はとてもきれい。建物には静岡県産ヒノキを使用しているので、ほんのりヒノキが香ります。入館したら、受付で名前を記入してから利用しましょう。こちらで開かれるイベントは菊川市内在住の人向けになっていることもありますが、「小笠児童館」自体は、市外からの利用も可能。車でわざわざ訪れる人も多いそうですよ。

「子育て支援センター」としての役割も持つ「小笠児童館」。同年齢の子どもがいる保護者同士の交流の場にもなっています。たくさんの子ども達を見て、そしてたくさんの保護者と触れ合ってきた経験豊富な職員が出迎えてくれるので、子育ての悩みを相談してみるのもいいですね。ちなみに、ここで子どもを通じて出会い、入学、進級しても継続して交友関係を築いている方も多いとのことです。

菊川市内在住の人向けに、未就園時の親子の工作イベントや、ハーフバースデイフォト企画、小学生の工作イベントやスポーツ体験、エコ体験など開催。今年の夏休み特別工作タイムでは、スノードームや段ボールブロック迷路、アイロンビーズで作る風鈴などこだわりの工作が体験できます。また、企業の協力により、皮革の端材を使った工作もできるそうです。皮革製マットが館内に敷かれ皮革の手触りを感じたり生き物から命をいただいていることなどについても話を伝えているそうです。

毎月、テーマを変えて開催している企画「さがしてごらん!!」。これは、館内に隠されたその月のテーマのキャラクターを探し出し、そこに書かれた文字を集めて答えを見つけるというもの。一日1回のみチャレンジでき、完成すると職員手作りのアイテムがもらえます。とても人気がある企画で、これだけを楽しみに毎日通う子ども達もいるそう。

「小笠児童館」は、職員の工夫があちらこちらに散りばめられています。たとえばおもちゃの片付けは、どうしたら子ども達が片付けやすくなるか考えられています。また、館内の壁面には、さまざまな人気のアニメのキャラクターが飾られています。これは、子どもたちが話をするきっかけにしてくれたらと思って貼っているとのこと。コピーされたものかと思いきや、すべて画用紙で手作りされたもの。とても手間がかかっています。「小笠児童館」を訪れた際は、ぜひ、よく見てみてくださいね。職員の方々の頑張りと思いやりが伝わってきて、そこからも子どもたちとの関わりを感じることができます。