池田屋酒店

グルメ
牧之原市
秋
飲食店（お食事）

#牧之原ディナー
#牧之原ランチ

地物を使ったクラフトビールが人気。
幅広い世代が行き交うみんなの酒屋。

池田屋酒店

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静岡県牧之原市の本通商店街に店を構える「池田屋酒店」は、1871年（明治4年）創業という長い歴史があります。もとは酒類の販売と、角打ち・立ち飲みのできる店として営業していましたが、酒屋の新しいスタイルを目指し、2020年6月にクラフトビールの醸造をスタート。今ではクラフトビール好きの20代や県外ファンも訪れ、店内は20代〜上は80代の常連さんという、幅広い年齢層が交流を深めているそう。醸造は店舗の一部を改装して行っており、その工程を間近で見ることができます。

2020年といえば新型コロナウイルスが蔓延した時期。6代目店主である鈴木さんは、小売業が難しい時代のなか、店を畳むことも考えた、とのこと。しかし、次期7代目である娘の麻水（まみ）さんご夫婦から、クラフトビール醸造の話を受け、状況は徐々に変化。麻水さん自身は、東京の有名醸造所に修業に通い、技術を取得。今では「牧之原えーる」シリーズを造るだけでなく、他の醸造所に技術の手伝いに行ったり、全国各地を訪れてはお気に入りのクラフトビールを買い付けに行ったりすることも。店主・鈴木さんは「はじめはクラフトビールで営業できるか不安な部分もありました。それでもこうしてファンができて、店が再び賑わっているのは嬉しいことですね」と、にこやかに語ります。

「牧之原えーる」IPA（店内）200ml 480円、300ml 710円、500ml 940円　（330ml瓶）634円

「牧之原えーる」のIPA（インディアペールエール）は、コクと風味のある苦味が特徴。「牧之原えーる」はシリーズ全体を通してバランスを大切にしており、クラフトビールとしての個性がありつつも、香りや苦味が強すぎないよう、配分に注力しています。そのなかでもIPAは、同シリーズのペールエールよりもホップを2倍使用。グッとくるホップの苦味がありつつも、全体のバランスが良く、どんな料理にもマッチすると好評。購入には瓶のほか、持ち帰りの便利な珍しいペットボトルタイプもあります。

「牧之原えーる」川根本町ゆずペールエール（店内）200ml 480円、300ml 710円、500ml 940円　（330ml瓶）650円

川根本町ゆずペールエールは、「しずおか食セレクション」にも認定された「川根本町ゆず」をたっぷり使ったもの。ゆずの果汁感が特徴で、それを活かすため、ホップ・苦味を控えめに造られています。その美味しさから「ジャパン・グレートビア・アワーズ2023」銀賞を受賞。大手ビール会社もエントリーするような大会で、このすばらしい成績をおさめています。店主・鈴木さんのイチオシは、この川根本町のゆずをつかったヴァイツェン。

おつまみ　各種
おつまみは駄菓子やチーズなど、カジュアルなものが多く揃えられているのが、角打ち店らしさ。時期やタイミング次第では、おでんや串揚げといった、日替わりおつまみ（400円）に出合えることも。

「池田屋酒店」のクラフトビールは小規模で、1回につき中瓶300本ほどしか醸造できません。それでもこれまでに多くのシリーズが誕生し、現在は6種類を販売中。なんと水曜には「クラフトビール飲み放題（2時間／2,000円）を開催。店主おまかせのクラフトビール（1種）と手作りポップコーンが食べ・飲み放題。開始時間の9時から訪れるファンもいるそうです。ちなみに瓶に描かれているイラストは、牧之原市在住のイラストレーターが描いたもの。クラフトビールで地域を一緒に盛り上げます。仕込みは基本毎週土曜、見学も可能だそうです。