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地域と子どもたちの未来を育てるまちの書店

走る本屋さん 高久書店(たかくしょてん)

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  • JR掛川駅から徒歩7分のところにある「走る本屋さん 高久書店(たかくしょてん)」は、掛川の子どもたちの未来を支えるまちの書店。100年前の古民家を改装したという店舗は、こぢんまりとした造りながら、読み手の顔を思い浮かべながらセレクトされた約7000冊の本がところ狭しと並びます。
  • 店主の高木久直さんは大学卒業後、中学教諭の経験を経て大手書店へ入社。人気店舗の店長や大型書店の立ち上げなどに携わること、およそ20年以上。本を販売するだけではなく、本を通じて地域や子どもたちに貢献したいと、2019年に現在のお店をはじめました。

    子どもの頃から本が大好きで、本屋という存在が当たり前だったという高木さん。自身が書店に勤める中で、特に地方や田舎で本屋が閉店する現状や、今の子どもたちが本に触れる機会が少ない、本屋で本を買ったことすらないという事実を知ることに。その状況を何とかしたいとはじめたのが、移動新刊書店「走る本屋さん 高久書店」でした。会社員を続けながら、休日などに本屋のない地域に出向き、子どもたちなどに直接新刊を届ける日々。そこからコロナがきっかけとなり、現在の場所に実店舗を構えることとなりましたが、結果的に、地域の子どもや読書好きが集うハブ的役割を果たしています。今でも移動書店の活動は続けているとのこと。「正直、赤字ではあるけれど、これまで読書によって世界が広がり、本に育ててもらってきたからこそ、本屋の使命としてこれからも続けられたら」と高木さんは微笑みます。
  • 「高久書店」の本はすべて高木さんが厳選したもの。9割は本好きの常連や地域のニーズに合いそうなものを、残りの1割は、高木さん自身が感銘を受けた良書をピックアップしているといいます。地域柄小さな子どもや学生も多く、児童書や参考書なども豊富。また、気軽に本に触れてほしいとの思いから、マンガも含めビニールはかかっていません。また、コミュニケーションも大切にしているという高木さん。お客さんの好きな作家やジャンルなどインプットし、新作を仕入れる時の参考にしているといいます。気になる本がある場合はぜひ相談を。まるで好みのワインや似合うアパレルを選んでもらうのかのように、今の気持ちにフィットする1冊をセレクトしてもらえるはずです。


また、「高久書店」ではペイフォワード文庫という取り組みを実施。子ども食堂と同様仕組みで、毎月ひとりの大人が、子どもたちにおすすめしたい本を計10冊購入。中高生はその本の中から読んでみたい本1冊を無料で持って帰ることができる、という流れです。今では、この仕組みを利用して本をもらった子どもたちが、プレゼントする側になって再訪しているといいます。

  • 店舗の奥と2階は無料の学習室に。下校時刻となるとこちらで宿題をやったり、本を立ち読みしたり。高木さんとの会話を楽しむ学生も多いといい、本と本屋という場所を通じ、すてきな地域交流と循環が生まれています。

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