観光スポット

アスレチックもあるので、子どもたちも大喜び。敷地内はほどよい広さですので、子ども連れのファミリーにもぴったり。展望台からは敷地内や菊川のまちを見渡すことができます。

公園の名前の由来となっている「塩の道」とは、御前崎や相良でとれた塩や豊かな海産物を信州地方まで運んだ道のこと。信州からは木材や内陸でとれた山の幸などが、この遠州に届けられました。新潟県糸魚川市から、この菊川を含む信州を結ぶこの道は、物資はもちろん、人や情報・文化の行き来があり、当時の人たちにとって欠かせない存在。「田沼・横須賀街道」「信州街道」「伊那街道」「秋葉街道」「千国街道」など、エリアによってその呼ばれ方は変わるものの、日本の南北をつなぐ重要な役割を果たしていました。

そういった歴史から、この「塩の道公園」には、糸魚川市や長野県・小谷村（おたりむら）の木々が植樹されています。記念碑として建てられている「黒曜石（こくようせき）」は、御前崎市にある「星の糞遺跡」から発掘されたもの。調べたところ、信州和田峠のものであるといわれています。縄文前期の遺跡から遠く離れた信州産の黒曜石が発見されたということで、太古の昔から遠州と信州の交流があった証。今の世の物流が盛んになったのも、古人の絶え間ない努力と工夫があったからに違いありません。