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本屋すみれ

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東名菊川ICから車で13分ほどのところにある「本屋すみれ」は、2025年に誕生した町の本屋。こぢんまりとした店内には、店主のセンスやインスピレーションでセレクトされた本が1500冊ほど置かれ、手に取る人を待ちわびています。個人書店のなかでも冊数は少ない方だといいますが、休日にもなると、ここを目的地として、西は袋井市や磐田市、東は藤枝市などからファンが訪問。「思ってもいない本を買った」「予期せぬ本との出合いが楽しい」という感想も多く、なかには1時間近く滞在する方もいるそうです。


“本屋さんに救われた”と話すのは店主の近藤さん。以前は小学校の教員として働いており、授業のつくり方や子どもたちとの時間のあり方に悩むこともあったといいます。そんな時、心の支えになったのが、とある本屋。本にふれ、店主と会話を交わすなかで、勇気づけられ、気持ちが軽くなり、いつしか“自分も本屋をはじめたい”という想いが生まれたそうです。

右も左もわからない業界。そんなときも助けてくれたのは本と本屋でした。『本屋、はじめました』という書籍を読んで知識をつけたり、先輩書店員にアドバイスをもらったり、試行錯誤しながら、今の「本屋すみれ」が形作られていきました。

  • 近藤さんが本選びで大切にしているのは、お店の雰囲気にマッチする“本の佇まい”。店名の「すみれ」に込めたのは、花言葉の誠実・謙虚・小さな幸せという3つの想いで、日常にあるちょっとした幸せを発見できるような本をセレクトしているんだそうです。時にはリピーターそれぞれの顔を思い浮かべ、次に手に取ってもらえそうな1冊を選ぶことも。その“読み”がピタリと当たった時は、心のなかで小さくガッツポーズ。自身が本に救われたからこそ、訪れる方たちにも真摯に向き合う姿が印象的です。


「本屋すみれ」のもうひとつの特徴が本棚。本自体のラインナップは、エッセイや人文書・文学・児童文学・絵本などさまざまですが、カテゴリ・ジャンルごと並んでいるわけではありません。一見“探しにくい”と思ってしまうこの陳列方法が、新しい本との出合いを生み出しています。平積みされた本のカバーからインスピレーションを受けたり、背表紙のタイトルからイメージしたり、選び方はその人次第。近藤さんにどんな本か聞いてみるのもおすすめです。かわいらしいブックカバーやラッピングもあるので、贈りものとしても◎。

  • メインとなるスペースの横にはもうひとつの部屋があり、こちらには子ども向けの絵本や、自主制作の小冊子「ZINE(ジン)」などが置かれています。ソファもあるので、子どもと一緒に、落ち着いて試し読みができるのも魅力。
    またこちらのスペースでは月に1回程度、読書会を開催。「感想を語り合う相手がほしかった」という近藤さんの願いを形にしたイベントで、課題図書について参加者同士でディスカッションするのだとか。詳細はインスタグラムで発信しています。

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