牧之原市史料館

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大河ドラマの理解深まる特別展、2026年1月12日まで開催中

牧之原市史料館

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牧之原市役所相良庁舎すぐ横にある「牧之原市史料館」は、相良城跡地に建てられた歴史資料館。普段はこの建物の1階で、相良ゆかりの偉人・田沼意次（おきつぐ）にまつわる資料や品々が展示されています。

特別展の大きな見どころは、田沼意次と嫡男・田沼意知（おきとも）に関する新しい展示。意次については1階の常設展示で多くを学べますが、この特別展ではまず若い頃の意次を中心に、動画を用いて説明くれています。端的でわかりやすい内容に、足を止めてじっと鑑賞していく人がほとんど。また、将棋が特技だった意次が当時作ったとされる「詰将棋」の資料や、これまで明らかになっていなかった意次の相良訪問ルートなどが新たに展示されています。

田沼意知については、1階の展示エリアでもあまり語られてこなかったとのこと。今回、「田沼意次の新時代展」と名付けられたコーナーが設けられ、短編小説というスタイルで新たに学ぶことができます。父の意志を受け継ぎ若年寄に就任するまでの流れや、そのときの親子の心情、その後の悲運などが書かれ、短編ではあるものの、没入感をもって知識の深堀りができるコーナーになっています。

さらに、特別展内には大河ドラマのグッズや牧之原・静岡の銘菓などを購入できるおみやげコーナーと、近隣で楽しめる「まきのはらメシ」の一覧が。特別展を1周回ることで、大河ドラマの魅力だけでなく、田沼意次の歴史や人柄、相良という地のすばらしさを深く知ることができる、充実の内容です。

特別展のあとは、ぜひ1階の展示へ。入館料は大人 220円、小人（18歳未満） 110円。小学校未満・牧之原市内小中学生は無料で見学できます。展示内容は常設のもののほか、こちらも大河ドラマに連動して一部内容が変更になっています。現在は蔦重こと蔦屋重三郎に関する資料を中心に展示。“江戸のメディア王”と呼ばれた蔦屋重三郎の手がけた本などが数多く展示されており、1階・2階合わせて見学することで、大河ドラマをより楽しむことができます。そのほか2階では、「大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』展・静岡まきのはら」も開催中。今年は特に見どころ満載の牧之原市史料館。訪れた際は、じっくりと時間をかけて楽しんでみては。