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太平洋側唯一の油田の歴史を学べる公園

相良油田の里公園

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「油田の里公園」は、相良油田跡周辺を整備して作られた公園です。広大な公園敷地内には、相良油田の歴史を学ぶ相良油田資料館や、当時の現場を復元した手掘り小屋、バーベキュー場、グラウンドゴルフなどが楽しめる芝生広場、アスレチックなどといった遊具まであり、誰でも楽しむことができます。※バーベキュー場のみ、要事前申込(協力金500円)

  • 中でも見どころは「相良油田資料館」。館内には相良油田周辺の地形のジオラマや、当時の採掘現場の模型、実際に使用されていた道具、原油そのものを展示しており、地質面・歴史面など多方面から学べます。


そもそも相良油田とは、1872年(明治5年)に発見された、日本の太平洋側で唯一の石油産地。当時発見地で草木が育ちにくいことを疑問に思い調べたところ、原油があることが判明。発見の翌年から採掘がはじめられ、最盛期の1884年(明治17年)頃ともなると、年間で720キロリットル、ドラム缶にして3600缶ほどの原油が採れたといいます。昭和30年頃、この相良油田の事業は幕を閉じました。それでもピーク時の採掘量は、日本全体で採れた量の1/10とのこと。どれだけこの地が貴重だったかが伺えますね。


また、この相良油田の原油は、世界的にみても良質な原油として知られています。相良油田の原油はサウジアラビアやインドネシアといった他国の原油と比べると、ガソリン・灯油を多く含みます。そのため、そのままでもランプや発動機などに使用できるとあって、当時の人たちに重宝されました。

  • 今でも少量の原油は採掘することができ、実際にその色や粘度を確かめることができます。青緑がかった赤褐色の色も珍しく、採掘して間もない原油は日光に当てることで、その青みがかった色が顕著に現れます。


資料館のすぐ横には、当時を復元した手掘井戸の小屋があります。深さは平均80m、最深180mもあったそうで、井戸の中に入って井戸を掘る係、井戸の中にたたらを使って新鮮な空気を送る係など、さまざまな役割に分かれていました。実際の模型を目にすることで、どれだけ過酷で命がけの採掘だったか分かります。


公園から少し登ったところには、現存する唯一の機械掘油井「相良油田石油坑」も。こちらは深さ310mあり、静岡県指定文化財になっています。

  • 見学は無料で、ときにはスタッフが丁寧にレクチャーしてくれることも。近年では有名な科学漫画にこの相良油田が描かれ、聖地巡礼としてファンが県内外から訪れては、コメントを寄せてくれているとのこと。近隣に住む人たちにさえ、まだまだ知られていないことも多いということで、ぜひ地元の歴史を知るキッカケとして訪れてはいかがでしょうか。
  • ■名称
    相良油田の里公園
    ■住所
    牧之原菅ケ谷2525-1
    ■TEL
    0548-87-2525(相良油田資料館)
    ■営業時間
    9:00〜16:00(相良油田資料館)
    ■休業日
    火曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
    ■駐車場
    あり
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