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菊川から出土した遺物が間近で見学できる

菊川市埋蔵文化財センターどきどき

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「菊川市埋蔵文化財センターどきどき」は、2014年に開業した埋蔵文化財の調査・研究・保存のための施設。“どきどき”のネーミングは市民からの公募で決まったそうですが、文字通り、土器や石器など、菊川市内の遺跡から出土した遺物を展示しています。展示されている文化財は誰でも見学無料。菊川市内の小中学生はもちろん、県内外から歴史ファンや考古マニア・史跡マニアの方々が訪れ、当時の人々の生活に想いを馳せていきます。


「菊川市埋蔵文化財センターどきどき」では、常時100点ほどの文化財を展示。そもそも、この菊川からは「白岩遺跡」「嶺田遺跡」「赤谷遺跡」など、多くの遺跡が見つかっています。川が流れ、ちょっとした高台があるという地形から、住みやすい環境が揃っていたと考えられており、区画整理などのタイミングで発見されました。

  • 菊川に人々が足を踏み入れたのは旧石器時代。「三沢西原遺跡」から石器が見つかっており、当時の人々が狩りや採集をしながら移動生活をしていたと考えられています。縄文時代になると土器が作られ、食べ物を煮るなどして、食生活が豊かに。旧石器時代・縄文時代の遺跡で発掘調査をされた例はそこまで多くなく、貴重な遺物が見学できます。


発掘された遺物がどの時代のものだったかは、土器である程度推定できるとのこと。この3つはすべて菊川から出土している弥生時代の土器で、「嶺田式土器」はおよそ2100年前、「白岩式土器」は2000年前、そして「菊川式土器」は1900〜1700年前のものとされています。こうして並べると、色・形・装飾などがそれぞれ明確に異なるのがわかりますね。ちなみに「嶺田遺跡」から出土した「嶺田式土器」は、1954年に岳洋中学校の社会科研究クラブの生徒によって発見されたというから驚きです。


また、この銅鏡「三角縁神獣鏡」は菊川市上平川字大塚に存在した前方後円墳「上平川大塚1号墳」から出土されたもの。中国で作られたと考えられており、同じ鋳型で作られた鏡が京都や岡山、三重で見つかっています。この古墳に葬られた人物と畿内王権とのつながりを示す、とても貴重な代物。現在、現物は「東京国立博物館」に展示されており、こちらではそのレプリカを見学することができます。
このほかにも、市内の古墳から勾玉などの装飾品や埴輪なども見つかっています。

  • そして時代は奈良・平安時代、鎌倉・室町時代、江戸時代とつながり、焼き物や茶道具・仏具など、わたしたちの生活にも馴染みのある品々を展示。
    このように「菊川市埋蔵文化財センターどきどき」では、旧石器時代から江戸時代まで、時代ごとに並べられており、当時の人々の生活の移ろいを感じることができます。


一般には公開されていませんが、この施設内には歴史資料や発掘調査のための情報が保管されており、実際に修復・復元作業が行われるそうです。

  • 「菊川市埋蔵文化財センターどきどき」に訪れたら、運試しにぜひ、職員たちの手作りという無料おみくじを。古代から伝わる文化財のパワーと相まって、元気をもらえること間違いなしです。
  • ■名称
    菊川市埋蔵文化財センターどきどき
    ■住所
    菊川市下平川618‐1
    ■TEL
    0537-73-1137(社会教育課文化振興係)
    ■営業時間
    8:15〜17:00
    ■休業日
    土日祝、年末年始
    ■駐車場
    あり
    ■X(旧Twitter)
    @kikugawa_maibun
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