御前崎・牧之原・掛川・菊川 エリア情報サイト

観光スポット

  • 掛川市
  • 見る

商人のおもてなしの心を感じる近代和風建築

掛川市 竹の丸

この記事をお気に入りに追加


JR掛川駅から徒歩11分のところにある「竹の丸」は、掛川市の指定有形文化財。入館料は一般100円、小中学生50円、小学生未満は無料。「掛川城」の天守閣と御殿、「二の丸茶室」、そしてこの「竹の丸」をまわる3館周遊券(大人960円、小中学生410円)を活用して訪れる方も多いそうで、特に土日は市外からの観光客でにぎわいます。

  • もともとこの「竹の丸」は1590年(天正18年)、掛川城主・山内一豊によって城が拡張された際に造成された場所だといわれています。掛川城からみて北の方角にあることで「北の丸」という名がついていたのですが、当時は竹藪に囲まれていたため、いつからか「竹の丸」とよばれるようになったとのこと。城の北門を守る位置にあり、天守閣や本丸といった城の中心部に通じる道筋にあったため、防衛上重要な場所として、重臣など、大切な役割を担う家来の屋敷に割り当てられていました。

    そこから時が移り変わり1903年(明治36年)、「竹の丸」には代々掛川城下で葛布問屋を営んでいた松本家の本宅が建てられました。日本三代古布に数えられる葛布(くずふ・かっぷ)とは、秋の七草のひとつである葛の繊維から織られる布で、経年変化によって金色へと輝くのが特徴。男子の和装の一種である裃(かみしも)や襖(ふすま)などに使われていたそうで、松本家は地域の財界を代表する有力商人として、城内へ住まいを構えることが許されました。
    松本家がいつ頃まで葛布問屋を営んでいたのかは不明ですが、東京へ移る1936年(昭和11年)までは、この場所で暮らしていたそうです。

    そして2007年、修復工事が行われ、明治末期〜昭和初期の姿に復元整備され、2009年より一般公開されています。


主屋には当時顧客を迎え入れたであろう見世や帳場の名残が。葛布の保管庫だったという場所は現在ギャラリーとなっており、貸室として利用可能。座敷や茶の間・家人の間なども含め、お茶や着付けといった習いごとから、結婚式の前撮りなどの撮影会で使用することができます。

  • 大正時代、2階建てに改築されたという離れの貴賓室は圧巻の空間。壁板と板戸には一枚板の杉が使われ、欄間には鳳凰のすかし彫り、壁紙には葛布が張られていますが、ステンドグラスやベランダは洋風な造り。趣ある近代和風建築の美しさから、松本家のこだわりと職人の技術の高さが垣間見えます。極めつけは、南面から見える掛川城。まるで絵画のような風景に、客人に対する松本家のおもてなしの心を感じます。
  • 離れの1階は、現在カフェとして営業しています。おすすめは縁側に近い席で、ここからは緑豊かな庭園を眺められます。もちろん、庭園にも入ることが可能。秋になれば紅葉が広がり、美しい近代和風建築と自然のコントラストを楽しむことができます。
  • この記事をシェアする

  • この記事をお気に入りに追加

同じジャンルの記事を見る

SAME GENRE

お気に入り

FAVORITE

「ふれあeプラス」の記事にあるハートマークをクリックすると、
記事をお気に入り登録することが可能です。

Instagram

「ふれあe+」の公式Instagramです。
御前崎市・牧之原市・掛川市・菊川市の魅力を配信していきます!

“おいしe・行きたe・楽しみたe”を
いつでもゲット♪

「ふれあe+」をホーム画面に追加して、
御前崎市・牧之原市・菊川市・
掛川市の旬な情報を
いつでも見ることができます。

ホーム画面への追加方法はこちら

関連リンク

LINK

  • ゲンキ3ネット
  • 御前崎市観光サイト
  • 掛川市
  • しずおかごはんが食べたい!
  • NEXT
  • 浜岡原子力館