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遠州で最も歴史のある、田沼意次ゆかりの禅寺

吸江山 平田寺

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  • 「吸江山 平田寺(きゅうこうざん へいでんじ)」は、1283年に開創されたお寺で、遠州でもっとも古い禅寺のひとつ。普段は檀家の参拝がメインということですが、2022年に将棋の王位戦の会場として選ばれ、将棋ファンの聖地となっています。最近では、牧之原市主催の子ども将棋大会の場にも。さらには2025年放送の大河ドラマの影響も大きく、歴史ファンなども頻繁に訪れるようになりました。


この「平田寺」は足利尊氏の叔父とされる、龍峯宏雲禅師によって開創されました。戦国時代、この辺りは今川氏、武田氏、徳川氏による激しい戦いが繰り広げられており、「平田寺」はその歴史上何度も焼失の危機に陥りましたが、その度に復興し、現在に至ります。


江戸時代、1758年に田沼意次が相良藩主となり、先祖の位牌を安置し供養する香華寺(こうげじ)として「平田寺」を定めました。当時、宝暦年間の失火によって本堂は焼失していましたが、意次の支援によって再建されました。1786年に完成したこの本堂には、田沼家専用の玄関が設けられ、田沼家はこの玄関からまっすぐ続く開山堂で祈りを捧げたそうです。


開山堂・位牌堂は当時と場所を移していますが、現在も田沼家歴代の位牌が祀られています。室内を見渡せば、田沼家の家紋である「七曜紋」があちらこちらに。それでも、田沼意次(おきつぐ)氏と、嫡男である田沼意知(おきとも)氏の位牌入れには家紋がありません。これは「当時の時代背景を映している」とご住職。また、こちらには龍峯宏雲禅師の位牌も祀られているとのこと。事前に連絡をすれば、どなたでも見学や詳しいお話を聞くことが可能です。
※普段より開山堂・位牌堂の撮影はできません

  • 境内には「田沼候供養経塚」も。これは江戸城で惨殺された田沼意知の供養のために建てられた経塚(きょうづか)とされています。「経塚」とは供養・祈願のため経典の書写を埋めた塚。安政の地震で一度倒壊してしまったのですが、1899年に再び建てられました。


歴史あるお寺がゆえ、貴重な品々が残されているのも特徴のひとつ。本堂には江戸時代、実際に使われていたであろう駕籠(かご)が展示されています。和尚などが使ったとされていますが、関係者によれば、それ以上の身分の方を運んだ可能性があるとも。ひとつは外側だけ当時を再現して塗り直されたもの。こちらは子ども向けのイベントなどで実際に中に入り、撮影できる機会もあるそうです。

  • また、開創700年の記念に建てられたという「宝蔵庫」は普段開放していませんが、こちらも事前に連絡をすれば、その一部を見学することが可能。タイミングによって住職セレクトの宝物を拝むことができます。
    ほかにも、国宝である「聖武天皇勅書」や、田沼意次氏から寄贈された「截交金襴九条袈裟」、そして開基・一条三位の念持仏である秘仏「金銅造聖観音菩薩立像」など、あらゆる品々が保管されています。国宝「聖武天皇勅書」を一般公開した際には、2日間で1500人が来場したほど。ご開帳のタイミングや特別イベントのタイミングは公式フェイスブックや牧之原市の広報でチェックしてみてくださいね。
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