観光スポット

国道1号線、日坂バイパスの日坂ICから車で10分ほど登っていくと「東山いっぷく処」に出会います。ここに車を停めて約1時間、約2kmのハイキングコースを上がる、もしくはそのまま車で約10分上がると粟ヶ岳（あわがたけ）の山頂へたどり着きます。ここに2019年にできた「かっぽしテラス（粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス）」があります。

粟ケ岳といえば、山に「茶」と描かれた茶文字が有名。この茶の文字は、昭和7年に手旗信号で位置を確認しながらアナログな手段で作られた文字。最初はマツの木で作られましたが、虫害にあい、今はヒノキに植え替えられています。 ハイキングをして山頂に向かう場合、まずは「東山いっぷく処」に立ち寄り、こちらでハイキングマップをもらうことをおすすめします。無料のお茶のおもてなしがあるので、東山茶（ひがしやまちゃ）のおいしさに触れましょう。「東山いっぷく処」に向かって左手にある道がハイキングコースの入口になっています。山頂まで約2kmではありますが、少々登りがきつくなっているため、4.25kmのなだらかな車道を選ぶ方も。どちらの方が楽かというのは人それぞれだといいます。暑い季節は早朝に行くのが良いでしょう。

茶畑の中を歩いていくのはとても気持ちの良いもの。昔も今もそんなに変わらない風景を楽しむことができます。茶草場農法は、茶畑周辺の、良質なお茶を作るススキやササなどの草を刈り、乾燥させ、細かくして畝の間に敷く、という農法です。手間はかかりますが今も受け継がれ、2013年に世界農業遺産に登録されました。 道中には、小枝でその日の日付を描いているスポットも。実はこれ、雨の日以外は毎朝、粟ケ岳に登頂している95歳のおじいちゃんがやっているとのことで、テレビでも取り上げられたそうですよ。 そのほか、この粟ヶ岳には、ハートの形になった茶草場も。夜間は、医療従事者の方々への感謝の意味を込めて青くライトアップしているとのことです。※今後、ライトアップの色は変わる可能性あり

山頂にある「かっぽしテラス（粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス）」の“かっぽし”は、茶草場で狩った草を束ねて干してある状態のことをいうそう。その形をイメージしたのがこちらの「かっぽしテラス」です。2階のパノラマテラスからは茶畑はもちろん、天気が良ければ富士山を望むことができます。

かっぽしランチ　1,400円

抹茶ミルク　450円