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牧之原・相良の歴史を楽しく学ぶ場
牧之原市史料館
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- 「牧之原市史料館」は相良城跡地に建てられた歴史資料館。周りには牧之原市役所相良庁舎、牧之原市相良小・中学校、静岡県立相良高等学校といった機関が集まり、現代においてもまちの重要なエリアとなっています。当時の相良城を彷彿させるお城風の館内は1階が展示室、2階がイベントホールとなっており、入館料は大人220円・小人(18歳未満)110円。小学校未満・牧之原市内の小中学生は無料で入館できます。
- 展示の中心は、遠州相良藩の藩主・田沼意次(おきつぐ)にまつわるもの。歴史の教科書でも学ぶ田沼意次は、江戸時代の政治家。1758年、百姓一揆「美濃郡上一揆」をこれまでにない手法で治めたことから、功績の評価として、この相良の領地を与えられました。そこから約30年間、この地を治めた意次。展示は地元へ贈られた神輿などの品々、この地で開催されているお祭り「御船神事」のきっかけともなった船の模型など、多岐に渡ります。
館内をぐるっと一周することで、田沼意次が行った取り組みや功績など、幼少期から失脚するまでの歴史を学ぶことができます。一見難しいと思われがちな歴史ですが、地元出身の漫画家によって意次の歴史をわかりやすく描いた展示物もあり、楽しみながら学べるのも特徴の一つ。また事前に予約をすれば、史料館学芸員による説明を受けることも可能。その豊富な知識により、講演など多方面で活躍する学芸員・長谷川さんは、「"賄賂政治家"としてのイメージをもたれてしまうことも多い意次ですが、現代にも通じる画期的な政治手法やアイデアで、人々の生活を便利で豊かなものにしていったのも事実。この史料館はそんな意次の真実の姿を伝える役目があります」と話してくれました。
田沼意次が実行した政策の一つである「銀貨」の展示もあります。当時銀貨は写真左のよう、延べ棒のようなものを使用していました。その価値はパッと見では分からず、使うたびに価値を重さで計測していたといいます。その不便さを解消したのが、写真右の新銀貨「南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)」。サイズは親指の爪ほどの大きさへ変更され、そして表面には、その価値が刻印されました。これにより持ち運びも使い勝手も便利に。歴史の教科書では伝えきれない詳細な取り組みなども紹介されており、初心者から歴史好きまで、幅広く楽しめるはずです。
- 田沼意次に関する展示のほか、期間限定の展示や牧之原市にまつわる史料も保管されています。最近では、意次が幼少期から嗜んでいたことに由来し、将棋に関する展示も。藤井聡太八冠のサインやなども飾られ、歴史ファン・お城ファンだけでなく、将棋ファンといった多くのジャンルのゲストが訪れます。受け付けでは歴史にまつわる書籍や、展示に使用されている意次の漫画なども購入可能。入館料を支払うことで「ご城印」もいただけるので、まずは気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
- ■名称
牧之原市史料館
■住所
牧之原市相良275-2
■TEL
0548-53-2625
■営業時間
9:00〜16:00
■休業日
月曜(祝日の場合は開館、翌日休)、年末年始(12月28日~1月4日)
■駐車場
あり
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