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お茶のまちの歴史を象徴するレトロな工場跡

菊川赤レンガ倉庫

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JR菊川駅から本通りに歩いていくと突如現れる、趣深く重厚感のある建物。「菊川赤レンガ倉庫」は明治33年、日本有数の製茶会社「富士製茶」堀之内工場の一部として建てられました。当時は牧之原市でつくられた茶葉をここへ運び、お茶をブレンドする合組の作業が行われていたとのこと。明治22年の東海道線開通と堀之内駅の誕生。そして「菊川赤レンガ倉庫」ができたと同年の清水港輸出許可。交通の便が整ったことにより、ここでつくられたお茶は、健康志向の高まるアメリカへ広まることとなりました。 一方、この頃行われていた再製加工の作業は大変過酷なもの。横浜の居留地でその現場を見た「菊川赤レンガ倉庫」の設立者・原崎源作氏は、機械化を思いつき、この菊川市で実現。日本で初めて、再製加工の作業を機械化した、歴史的場所でもあるのです。


大正以降、製茶工場の機能は静岡市にある茶町周辺へと移行。工場の建物は次々と壊されたものの、この赤レンガは地元の薬局の倉庫として、再び活躍することとなりました。 建物内には、当時の歴史や建物の特徴などを綴った資料が展示され、誰でも見学することができます。なかには当時の名残を感じる蘭字の茶箱や”富士合資會社”の壁文字も。

  • 「菊川赤レンガ倉庫」の魅力を次世代に伝えているのが、NPO法人「菊川まちいき」の大橋さん・梶さんら所属メンバー。驚いたことに、区画整理によって一時この倉庫を取り壊す話も出ていたそうです。建物の美しさはもちろん、お茶のまち・菊川市のルーツともいえるこの地を絶対に絶やしてはいけない…。そう考えたメンバーは保存に向けて奔走。その活動によって、現在まで世に残すことができました。
    開館日にはメンバーが当番制で歴史の語り部として活動しています。また、より多くの方に知ってもらいたいと、落語や音楽イベントも開催。この倉庫の広さと造りから、プロの音楽家が称賛するほどの音響効果があるのだとか。そのほか、スペースレンタルも行っており、写真展や手づくりマルシェなど、幅広い使い方がされています。
  • イベントのチケット代や場所代は、建物の維持・保存協力費に充てられています。120年という長い歴史の移ろいを過ごしてきた「菊川赤レンガ倉庫」。今後は耐震工事を行い、より安心して過ごしてもらえる場所づくりをしていきたいと、大橋さんらは話してくれました。館内には、魅力を存分に知ることができるオリジナル制作の紹介DVD(1,000円)や募金箱も。施設の見学自体は無料。ぜひ、歴史を紡ぐためのお気持ち代と併せて、訪れてみてはいかがでしょうか。
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