「子育て世代を応援したい」現役ママの熱い想いで始まった
物々交換会。
株式会社ママバトン
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- 子育てで不要になったものを持ち寄り、物々交換をする子育て世代に大人気のイベント『ママバトン』。自身も3人の子どもを育てている杉山有希子さんを中心に、子育てママ達が集まり、静岡県中西部を拠点に開催しています。物々交流会の初回は2013年6月。杉山さん宅のリビングを会場に近所のママさん13名を集めて始まりました。その後、1家族200円の参加費だけで子ども連れで気兼ねなく参加できる手軽さが口コミで広がり、2014年には市の委託事業として外部施設を借りて開催。今では藤枝と伊豆にも支部があり、同じ意思を持った仲間がママバトンの名前を使って活動するなど、その輪は県内各地に広がっています。‶子育て世代が暮らしやすい社会、そして物が循環するエコロジーな社会の実現〟を目標に、精力的に活動を続ける杉山さんとママバトンのメンバー。誰かに喜んでもらいたいという子育てママたちの頑張りが、人と人、物の交流を生み出し、あたたかい社会を築いています。
▲株式会社ママバトン 代表取締役 杉山有希子さん
活動を始める以前、7年間専業主婦をしていたという杉山さん。当時、毎日のように子どもを公園に連れて行き、近所の子連れママ達と話す中で、‶お金がかかるから2人目、3人目の子どもはあきらめた〟というママ達が多いことに気がついたのだそう。 ご自身が苦労をして一人目を授かったこともあり、健康なのにお金の面で子どもを授かることをあきらめてしまうのはもったいないと思った杉山さん。3人子どもがいて家に物が溢れていたこともあり、「誰もが気兼ねなく物々交換ができる場所があれば…。」との想いで物々交換会を始めました。
▲絵本やおもちゃなどの子ども向け商品や、服やバッグ、日用品、家庭菜園で採れた野菜まで幅広く出品できます。(消費期限のある食品、手作りの料理やお菓子はNG)
何かとお金がかかる子育て。親しいママ友がいれば、友達同士でいらなくなったものを譲り合えますが、中々そのようなコミュニティーを持っている人ばかりではないのが現実。ママ友がいても、物をもらったからと気を使ってお返しをしてしまっては本末転倒です。その点、ママバトンでは1家族200円の参加費だけで、誰でも物々交換会に参加できます。基本は自分が持ち寄った物の数と同じ数の商品を持ち帰りできますが、物の寄付だけ、購入だけもOK(全商品100円で購入可能)。欲しいものが無ければ、次回の開催時に持ち帰ることもできます。
会場を訪れてみると、そこに広がるのは子どもも大人も自由に過ごせる空間。ママたちが自分の雑貨や洋服を選んでいる間、子どもたちがおもちゃコーナーで遊ぶ光景は日常茶飯事。普段、スーパーやデパートで気軽に買えない商品も、ここなら全て中古品。しかも、いらなくなった物との物々交換で手に入るため、ママも子どももお金のことを気にせず思い切り楽しむことができます。 ママバトンに通ううちに子どももお片付けに協力的になることも。あるご家庭では自宅にママバトンBOXを設置。ママバトンに行けば新しいものに交換できることを楽しみに、子ども自らが使わなくなったおもちゃを入れてくれるようになったそうです。
▲11/27(日)磐田市で開催されたイベント『紡ぎ場』杉山さんはスタッフとして、マルシェやキッチンカーの誘致にも携わりました。
「子育てをしていると、周りを気遣って家の中にこもりがちになる人も多いですが、勇気を出して外に出てみる、自分の不安を口に出してみると周りはあたたかく受け入れてくれますよ」 今ではママバトン以外にも、マルシェやキッチンカーを呼ぶ大規模なイベントも手掛けている杉山さん。昨年にはママバトン専用車を購入し、今年は地域の支援センターや子ども連れが集まる場所、子どもが小さく中々外出できない子育てママのご自宅などへ、車を使って自ら足を運ぶ機会を増やしていきたいと話します。
- ■名称
株式会社ママバトン
■WEB
https://www.facebook.com/mamabaton/
【2/1発行のすろーかる2月号にも掲載されています。電子書籍はこちら】
https://z241.secure.ne.jp/~z241131/backnumber/digital-book/2302_no180/index.html
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